少し前から流行となっている「酵素ドリンク」や「酵素ジュース」。様々な製品が多く販売されています。また、酵素の健康効果が注目され流行になってから、コンビニや薬局でもスムージーやアサイーボウルなど多くの製品が出てきましたが、この「酵素製品」には考慮が必要な点多くあることも指摘されています。
酵素製品の考慮点
- 酵素ドリンクは、血糖値を急上昇させる白砂糖が大量に使用されている。
- 白砂糖ではなく黒砂糖を使用している場合でも、血糖値を急上昇させるという悪影響は変わらない。
- 製品化の際に義務づけられている加熱処理により、酵素は殆ど変性した製品が多い。
- 添加物が大量に使用されている。(ビタミン○などの表示は添加物の可能性大)
- 酵素ドリンクやサプリメントなど、価格が高いものが多い。
- 手作り酵素の場合、衛生状態によって雑菌が繁殖する恐れがある。・・・など
このように、製品の宣伝や広告には記載されていない、多数の考慮点やデメリットが指摘されているもの事実です。
これら指摘に関して酵素の性質という視点から詳しく見ていきましょう。
加工処理による酵素変性の可能性
酵素は温度変性に弱く、47℃以上になると性質が変わってしまう事が重要なポイントでした。そのため食物酵素を取り入れるためには生で食べることが最も効果的でしたね。
販売されている酵素製品は、衛生法の規定により必ず加熱処理が必要となります。このときの処理温度は47℃以上でとなり、ほとんどの酵素が変性してしまいます。「酵素」が摂取できるかのように宣伝しながら、実際製品には酵素が残ってないものがほとんどなのです。
使用される大量の砂糖の影響
この点を考慮し、「加熱処理に耐えられる酵素を使用している」という表示している製品もあります。しかしこのような製品も、飲みやすくするため、また発酵促進のために大量の砂糖が使用されており、この砂糖による人体への影響も考慮する必要があります。(酵素ドリンクの大量の砂糖の影響で、血液がドロドロになった事例が数多く報告されています。)
また、酵素ドリンクは最近流行しているファスティングやプチ断食に用いられる事も多いですが、酵素ドリンクのみで行うファイスティングは、ファスティング終了後の回復食の難しさを考慮する必要があります。この知識が正しくないままファスティングを行ったために、逆に太ったり体調を崩してしまった方も多く見られます。
口から取り入れた酵素は、体内酵素に変化することはない
もう1点酵素の特性を記載するなら、「食物として取り入れた酵素」は私たちの体の中で体内酵素に変化することないという点です。
酵素が含まれる食事を取り入れることの最大のメリットは、食物酵素の働きにより消化に負担をかけず、消化酵素の使用量が最小限で済むことです。酵素ジュースを飲むことで「体の中に酵素が増える」ようなイメージ広告があったり、そのような印象を持っている方もいらっしゃいますが、そうではないことをしっかり押さえておきましょう。
酵素製品の利用には、正しい知識を持って自分で判断することが大切
流行の酵素製品を取り入れる際は、総合的に体への影響を考慮し、しっかりとした知識を得てから取り入れるかどうかを判断しましょう。
わざわざ効果がわからない酵素製品に高いお金を出さなくても、自然な酵素や女性に必要な栄養素は生の野菜や果物、それを使ったスムージーにたっぷりと含まれています。
スムージースペシャリストとして、安易に製品に頼ることなく、できるだけナチュラルで安心できるものを取り入れていきましょう。
