これまで学んだ豊富な栄養の知識や生体知識、スムージーの作り方などで、今はもう素敵なスムージーが作れて、体に効く取り入れ方もできるようになったことでしょう。
そして、ここからさらに大切なポイントです。それはこの知識を活かして、生活に取り入れていくこと、そして習慣にしていくことです。一度習慣にしてしまえば、リバウンドすることも無理してがんばりすぎる事もありません。自然と体と心に心地よい習慣が、あなたを若々しく美しくしてくれるのです。
それではスムージー習慣化のための3weekプログラムを学んでいきましょう。プログラムといっても難しいことありません。体のリズムを知り3週間で体を変えながら、習慣化していくためのメソッドを習得しましょう。
体の水が・味覚が変わる・3weekプログラム
習慣化するためにまず大切なことは、3週間継続することです。3日坊主ではいけません。この「3週間」という期間にも、きちんと意味があります。
最初の2週間で体内の水分が入れ替わる
私たちの体はほとんどが水でできています。性別や年齢で多少の差はあるものの、子どもでは体の組成のうち約70%、成人では約60~65%が水分です。
この体内の水分は、約2週間で入れ替わるといわれています。スムージープログラムの最初の2週間で、この世で一番美しいく栄養があると言われている、果物や野菜の水分で体の水分を入れ替えていきます。この2週間で、変化が早い人には早速目に見えた変化があらわれてきます。
- 体重の変化
- 肌の状態の変化
- 活力の増加・・・など
体内の6割以上の水が変わることで、早い人は良い効果がどんどんあらわれ始めます。
3週間目で味覚が変わる
2週間で体内の水分が変わり始めたら、残りもう1週間が重要です。3週間のスムージー生活で味覚が変わります。
私たちの舌にはが味を感じる細胞である味蕾細胞があり、この細胞は21日間で生まれ変わります。脳は味を記憶したままですが、舌の細胞が入れ替わることで味覚は変化していきます。
ジャンクフードやファーストフード、加工食品などの添加物や化学調味料は、人の脳にダイレクトに「うまみ」を届ける強烈なもので、私たちは「おいしい」と「感じさせられて」います。しかし人工的な添加物などは本来人間が消化、吸収できないものであり、体が利用したいものでもありません。
その証拠に、野生の動物は添加物が入った食品を与えても口にしようとしません。
3週間集中的にスムージーや酵素、栄養素がたっぷりの食事を取り入れることで、体が野生に近づき、だんだんと不自然なものがおいしく感じなくなり、体はより自然なものを求めるようになります。
そうなれば、あとはもう簡単です。体と向き合いながら、体が求めるものを取り入れていくだけでよいのです。体が欲するもの、食べたいと思うものが「体にいいもの」になっていきます。好きなものを我慢するストレスもなく、毎日の習慣になるため、減量をしてもリバウンドの心配もありません。
このように、スムージーで食のベースを作り、体を変えていくのが3週間プログラムです。
目的や生活習慣を考慮して、スムージーの取り入れ方を決めよう
ではプログラムを始める前に、3週間のスムージーの取り入れ方を決めましょう。摂取目安量はだいたい1日400ml〜1ℓとなります。生活スタイルや目標を考慮し、無理なく取り入れられるもの、目的の効果を感じられるものを選んでみましょう。
プログラムには下記の3つがあります。
- 1日400mlをいつもの食事にプラスするプログラム
- 1日1ℓを摂取するプログラム
- 各週末の2日間をスムージーだけで過ごすプログラム
①1日400mlをいつもの食事にプラスするプログラム
いつもの食事にスムージーをプラスするプログラムです。最も取り入れやすく、始めやすいものです。
スムージーの効果を十分感じるためにお勧めの食べるタイミングは、朝の排泄の時間に朝食として取り入れることです。朝食として置き換えることができればベストですが、すぐにお腹がすいてしまう、普通のご飯も食べたいといった場合は、スムージーを食前にプラスしてもよいでしょう。
しかし、せっかく体が排泄の働きをしたい朝の時間なので、スムージーだけで過ごせるほうが体の変化は感じやすくなります。スムージーで足りない場合は、普通の食事よりも、できれば消化のスピードが同じくらいの生の果物をプラスするのがお勧めです。
普段の食事にスムージー分のカロリーがプラスされることになりますが、摂取カロリーについては心配する必要はありません。大切なのは食事の質です。
今まで取り入れられなかったビタミン、ミネラル、植物の質の良い水、食物繊維、たっぷりの酵素などが摂取できることにより、代謝が上がり、ダイエット効果も期待できます。
必ず守ってほしいことは、食前、中が空っぽの状態でスムージーを食べることです。
それ以外は、基本の作り方と取り入れ方のルールをしっかり押さえれば大丈夫。毎朝の習慣として取り入れていきましょう。
こんな方におすすめ
- まず毎日取り入れてみたい方
- 食事量がそんなに多くない方
- 朝ご飯を食べる習慣がある方
- ちょっと生活に取り入れてみたい方・・・などにお勧めです。
②1日1ℓを摂取するプログラム
1日700㎖〜1ℓを目安に、1食以上を置き換えるプログラムです。スムージーの摂取量が増えることで、食事と置き換えても十分に満足感が得られ、たっぷりの新鮮な栄養素の摂取によりスムージーの様々な効果もより早く実感できます。
食事の1回分と、デザートスムージーを取り入れると、約700㎖〜1ℓくらいになります。
このプログラムの注意点は、摂取量が多く効果も早く表れる反面、好転反応も強く出やすい点です。また、食材の量も多くなるため材料費もかかります。このプログラムを選んだけれど経済的、体調的に継続が難しくなった場合は、無理をせずに他のプログラムなどで調整してください。
こんな方におすすめ
- 最初のスムージー生活の3週間でしっかり効果を感じたい方
- 食事のタイミングでスムージーを作ることが可能な環境にいる方・・・などにお勧めのプログラムです。
③週末3回の2日間をスムージーだけで過ごすプログラム
週末の2日間をスムージーだけで過ごすプログラムです。摂取量は制限など特にありません。食事はスムージーだけにし、量は満足いくまで食べていただくデトックスプログラムです。
作り方のポイントと取り入れ方のポイントを押さえて、グリーンだけに偏って葉野菜の摂取量が多くなりすぎたり、逆にフルーツばかりにならないように注意してください。レシピに掲載している、様々なバリエーションのスムージーを楽しみながら取り入れると、飽きる事なく過ごすことができます。
最近はファスティングブームですが、スムージーを使ったファスティングプログラムは一般的な断食や酵素ジュースなどによるファスティングとは異なるメリットもあります。スムージー生活中はしっかりと食物繊維やカロリー、栄養素を摂取しているので、回復食に厳密に気使う心配が必要ない事も、スムージーデトックスを取り入れやすいポイントです。
こんな方におすすめ
- 毎朝スムージーを作るのが難しい方
- 平日は交友関係などで食事が自由にならない方
- 平日の乱れた食生活で内蔵が疲れていると感じる方
- 効果をすぐに体感したい方・・・などにお勧めのプログラムです。
※ファスティングについても詳しく知りたい方、マスターして酵素やインナービューティーのプロフェッショナルを目指される方には、ファスティングコンサルタント資格取得講座で学習することができます。スムージーの知識と相性がよく、専門性をより高めたい方々が合わせて取得されています。
目標を立てよう!
3weekプログラムに取り組む前に、必ず行って欲しい事があります。
現状気になるところはどこなのかを考慮した上で、何を改善したいのか、3週間後どうなっていたいのか、このプログラムを行う上での目標をまず最初に立てましょう。
3weekスムージープログラムを始めるにあたり、体調や肌の状態、体系など、書き出してみると、今の自分を知るきっかけにもなりますし、現状を把握し目標を立てる事で、3週間のモチベーションを保ちやすくなります。ダイエットが目的の場合は、体の各部分のサイズを計っておいたり、現状の体系を写真に残しておくこともよいでしょう。
3週間後の自分を想像して、わくわくしながら、書いてみましょう。

食事や排泄、体調の変化など、記録をつけよう
目標を決めてスムージー生活がスタートしたら、毎日の記録をつけましょう。毎日のスムージーや食事、排泄の回数や状態、ちょっとした体調の変化など、気になった事を一言書いておくだけでもかまいません。紙に書くのが面倒な場合は、食事の写真を撮ったり、一日の最後に自分あてにメモのようなメールを送ってもいいですね。
この記録は自分に合ったスムージーを見つけていくのにも有効です。
「このスムージーにした翌日は排泄がスムーズだった」、「お昼までお腹がすかなかった」、「夜この食事だといつもより目覚めがいい気がする」、「この食材を使うと自分には重い気がする」、などの気付きは重要です。気がついた変化を記録しておくことで、効果が出た理由を発見しやすくなります。
今まで何気なく感じていた自分を、改めて知るきっかけになります。
記録に役立つ主な項目
- 3週間後の目標、決意
- 現在の体調、心の状態、気になるところ
- 現在の食生活
- 3週間の食生活の目標
- 食事の記録(朝、昼,晩、間食)
- 摂取した水分量
- 排便の状態、回数
- 体調の変化、こころの変化
3weekのスムージープログラムが終了したら
3weekのスムージープログラムが終了したら、良かった事や反省点など振り返りをして、これからの新たな決意など決めてみましょう。
3weekプログラムは習慣作りの最初のステップです。これで自分の体と向き合ったら、あとはそれを活かし楽しくスムージー生活を継続していきましょう。
レシピストックを作ろう
体調の記録と合わせて、ぜひ行って欲しいのがレシピをストックしていくことです。身近なもので作れるのがスムージーの一番の魅力ですが、バリエーションが増えたり、旬の食材を取り入れられるようになると、スムージー生活がもっと楽しくなります。
また、人によっても体調によっても、気分によっても合う食材や組み合わせは異なり、味の好み、住んでいる土地によってもおいしいと思うスムージーは異なります。
自分のレシピを記録しストックしていくことで、自分に合ったスムージーのバリエーションが増えて、アレンジもしやすくなります。
最初はカリキュラム内で紹介しているレシピで作ってみてください。これが基本のベースレシピになります。ただ、季節によっても取り入れたい食材は変わります。アレンジのポイントもすでにしっかりと学習しているので、それも参考にしながらあなただけのオリジナルスムージーを作ってみてください。
食材の知識と組み合わせの経験、旬を取り入れながら、基本をおさえて、レシピがなく自由に作れるようになれば、あなたはもうスムージースペシャリストです。

スムージーと自然な食べ物で、体の水を変える、味覚を変える。3週間で、ずっと健康でいられる食スタイルのベースを作りましょう。


