Lesson4-3 ピュアスムージーでアンチエイジング 

「アンチエイジング」はダイエットと並んで、女性が気になるキーワードでしょう。またアンチエジングは女性の美容だけでなく、男女関係なく全ての人に共通する「いつまでも若々しくいたい」という、「老化」に対抗するためのキーワードです。

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”老け顔の人は早死にする”

”老け顔の人は早死にする”という研究結果があるのをご存知でしょうか?

老化は外見が一番注目されがちですが、最近の研究で、外見の老化と体内の老化は密接に関係していることがわかってきています。体は全てつながっているので、体の外側の細胞である皮膚が老化している人は、内側の細胞である内蔵や様々な機能も老化しているのです。

しかしそれは同様に、内側からの若々しさは、外面にも現れることを示しています。内側と外側、もしその両方の老化を止められるなら、ぜひとも押さえておきたいポイントですね。

実際老化には、「止める事ができる老化」があります

止められない老化 止められる老化

そもそも老化とは?

年齢を重ねるにつれて、細胞や器官の機能が衰えてくることを一般的に老化といいます。中年期をすぎると、体の構成(体組成)が変化し、たとえ体重が変わらなくても、体重に占める脂肪の割合が増え脂肪以外の組織(筋肉、結合組織、骨など)の占める割合(除脂肪体重)が減少します。

これは、年をとるにつれて、食欲や咀嚼力、消化・吸収力、代謝、排泄の状態が若いころとは変わり、その結果、筋肉の細り、筋力の低下、細胞内の水分の減少、骨塩量(骨を構成しているカルシウム、リン酸などの量)の減少、皮膚組織のゆるみと乾燥などがおこるためです。

有害物質は脂肪細胞に溜まる!

体重における脂肪の割合が増加するデメリットは、見た目の変化だけではありません。有害金属や防腐剤などの添加物は脂肪細胞に蓄積される傾向があるため、体組成における脂肪の割合が増えることで、この溜め込まれた有害物質の割合も増えていくことになります。その結果、様々な不調や病気として私たちの体に現れてきます。
これが太っている人に病気の方が多い原因の1つでもあります。

年齢を重ねても、基礎代謝をできるだけ維持し、脂肪の割合を増やさないことは、様々なメリットがあるのです。

止められない老化と止められる老化

私たちは毎年確実に年齢を重ねて行きますが、老化には、「止められない老化」と、「止められる老化」があるのをご存知でしょうか。止められる老化のキーワードとして、アンチエジングという言葉が今注目を集めています。

老化の原因は、実は加齢だけではありません。要因としてあげられるのが下記の3つです。

  • 加齢
  • 糖化
  • 酸化

このうち、「止められない老化」とは、加齢によって必ず起こる細胞やホルモンの機能低下です。しかし、糖化と酸化は、食スタイルや生活習慣によって、老化のスピードを限りなく緩めることができるのです。

 栄養不足が老化の原因

こんなに食べ物があふれている現代において、実は老化の原因の1つは栄養不足です。

現代人は動物性タンパク質や炭水化物、脂質など3大栄養素は十分すぎるほど摂取しています。それに比べて、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカルなどの栄養素が不足しています。

市販の砂糖や精製された小麦粉がたっぷり入ったお菓子や総菜などの摂取過多によるエンプティーカロリー(栄養素がない空のカロリー)の過剰、代謝の低下、食物繊維不足による泄力の低下やそれによる血液状態の悪化が、老化の原因とも言われています。

これを解決するためには、体が必要とする本物の栄養が充分に摂取できる食スタイルが大切です。食事が原因で老化が進むなら、食事で老化を止めることも可能なのです。

それでは、2つの「止められる老化」について見ていきましょう。

糖化による老化

現代人は動物性タンパク質や炭水化物、脂質など3大栄養素は十分すぎるほど摂取しています。この動物性タンパク質と炭水化物の摂取過多により発生するのが、AGE(終末糖化産物(Advanced Glycation End Products))です。

タンパク質と糖が加熱されることによりできるAGEは強い毒性を持ち、老化を早める原因物質と言われています。AGEが体内に蓄積すると、しみ、しわなどの見た目の老化だけでなく、血管に蓄積すると心筋梗塞や脳梗塞、骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となるなど、美容のみならず全身の健康に影響を及ぼす可能性があると指摘されています。

AGEには、体内で作られるものと、②食べ物から摂取される2通りの仕組みで蓄積されていきます。

①体内でできるAGE

糖分を過剰摂取して血中のブドウ糖があれふれだした際、体の細胞組織のタンパク質に糖が結びついて体温で熱せられ「糖化」が起こります。

これを防ぐためには、血中のブドウ糖をあふれさせないこと=血糖値を急上昇させないことが大切です。そのために精製された砂糖や炭水化物などの摂取を控えることがポイントです。

②食べ物から体内に入るAGE

こちらは私たちの身近にたくさんあります。「タンパク質と糖が加熱されてできたもの」の例として分かりやすいのはホットケーキ。小麦粉(精製された炭水化物=糖)と卵や牛乳(タンパク質)と混ぜて加熱すると、こんがりきつね色のホットケーキが出来上がります。

このきつね色の部分が糖化してAGEが発生している部分です。

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こうした食べ物に含まれるAGEは消化の段階で分解されるものが多いのですが、約7%は排泄されずに体内に溜まると言われています。

食事によるAGEを体内に溜めないポイントは、AGEを含む食品を過剰に摂取せず、同時に排泄力を高める生野菜などをたっぷりとることです。

酸化による老化

酸化による老化を知るためのキーワードは活性酸素です活性酸素は細胞をさびさせ、さびた細胞は体に様々な影響を与えるため、老化の大きな原因のひとつと言われています。

活性酸素が発生する原因は様々です。

  • ストレス
  • 細菌やウイルス
  • 早食いやどか食い、満腹
  • 食品添加物
  • 激しい運動、運動不足
  • 喫煙
  • 紫外線
  • 大気汚染   etc….

このように発生した活性酸素による老化を防ぐためには、活性酸素を除去すること、活性酸素に対抗する抗酸化物質を活用することが大切になります。 この抗酸化物質には、①体内でつくられる抗酸化酵素と、②体外からとりいれる抗酸化物質の2つの種類があるのですが、この両方に対して、スムージーは効果的に働きます。

抗酸化酵素

体内で作られる抗酸化酵素は、たんぱく質やミネラル(亜鉛、鉄、銅、セレニウム、マンガン)などを原料にして作られます。そのため、原料となる栄養素をしっかり取り入れる事がポイントです。

これらのミネラル、特に亜鉛や鉄などのミネラルは不足しがちですが、グリーンの葉野菜やナッツを取り入れることで補うことが可能です。

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抗酸化物質

抗酸化物質は、食べ物から取り入れることができます。この抗酸化物質もスムージーに豊富に含まれています。

抗酸化ビタミン

  • ビタミンC・・・血液中などの水分の多い場所で強い抗酸化力を持ちます。レモン、いちごなどの果物、緑黄色野菜に多く含まれます。
  • ビタミンE・・・脂溶性のビタミンEは、若返りのビタミンとも呼ばれています。酸化されやすい不飽和脂肪酸でできている細胞膜に存在し、その酸化を防ぎます。ナッツやアボカド、カボチャなどに含まれます。
  • ファイトケミカル・・・主に植物に含まれる苦み,香り、色素などの成分です。7つの種類に分けられており、様々な分類があります。(Lesson5-1で詳しく説明していきます)

お気づきでしょうか?この栄養不足による老化、糖化や酸化による老化に対抗するために、必要なものを効率よくしっかり取り入れやすいのがスムージースペシャリストのスムージーです。

正しくスムージーを取り入れることで、しっかりと栄養素を補い代謝も落とさない、老化を止める食スタイルを習慣にしていくことができます。

Lesson4-3 まとめ

  • 老化には止められない老化と止められる老化がある。
  • 止められる老化のキーワードは「糖化」「酸化」。
  • 栄養不足による老化は、食スタイル、生活習慣で効果的にスピードを緩めることができる。
  • 必要な栄養素と取り入れるのに、スムージーは効率的である。

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