パーティーでも注目の的・2層スムージーの作り方

パフェのようにカラフルな層に分かれたスムージーは、初めて見る方にとっては驚きの一品です。パーティーやおもてなしでもひときわ目を引くこのスムージーが作れるようになったら、スムージースペシャリストとしての技術がさらに一段階向上するでしょう。

層を作るのは一見簡単そうに見えますが、それぞれの層を重ねる理論を知らずに重ねてしまうと、色が混じったり、重ねた層が沈んできたりといったことが起こります。しかし、ここまでしっかり学んで来てくださったあなたは、その知識を活用して美しい層のスムージーを作る事ができるようになっているはずです。

ここで改めて復習をしながら、パフェのようなスムージーが作れる技術をマスターしましょう。

カラフルなレイヤースムージーの作り方

レイヤー(層)作りの基本は、今まで学んできた事を利用します。2層スムージーのポイントは下記の2つです。

  • スムージーの比重による層作り
  • 食物繊維の使い分けによる層作り

ではそれぞれについて詳しく解説していきます。

スムージーの比重による層作り

比重が重い方のスムージーを下の層にし、軽い方のスムージーを上の層にすることで、層が混じることなく美しく2層に分かれます。

この時、2つ作ったスムージーのどちらが重いかの判断は厳密ではなくイメージでよいのですが、さらさらしていて水分が多い層は上の層に適しています。

食物繊維の使い分けによる層作り

Lesson5-2で不溶性食物繊維と水溶性食物繊維について学びましたが、層を作る場合には、水溶性食物繊維が大活躍します。

水溶性食物繊維は、水分を含んでゲル化するという特徴がありました。それにより、スムージーがぷるんとした食感を持ちます。水溶性食物繊維が多いスムージーは、このようにゲル化するためスムージーを重ねても混じる事がなく、層を作りやすいのです。

2層スムージーを作ってみよう!

2つの層作りのポイントに、前Lessonで学んだスムージーの好みの色の作り方を合わせて、カラフルな2層スムージーを作っていきましょう。

材料(たっぷり2人分)

  • バナナ・・・1〜2本(水溶性食物繊維が多いものを下の層に入れる)
  • ほうれん草などのグリーン・・・少々
  • みかん・・・2個
  • イチゴやラズベリーなどの赤いベリー・・・少々
  • 洋梨・・・1個(色の白いものをベースにする)

作り方

  1. みかん、バナナ、ほうれん草をミキシングしグリーンのスムージーを作る。バナナの量はお好みで加減してよいが、あまり量が少ないとうまく2層にわかれない。グリーンは少しずつ入れていく。
  2. 撹拌してグリーンのスムージーができたら、グラスに半分ほど注ぐ。
  3. 次の層を作るため、ミキサーは一度洗う。
  4. ピンクの層を作る。完熟の洋梨とベリーをミキシングする。この時、ベリーの量が多すぎると赤くなってしまうため、少しずついれて様子を見る。(※ピンクの層をクリーミーにしたい場合は、ココナッツの果肉や浸水させたナッツなどを少量加えても良い)
  5. 層を重ねる。グリーンのスムージーが入ったグラスにピンクの層をそっと流し込む。このとき、勢い良く入れてしまうと混ざり合ってしまうため、できるだけ低い位置から、グラスのふちを伝うようにして流し込むと美しく層にしやすい。スプーンやへらなどでワンクッションおいて、端から流していくのもおすすめ。

2層のデザートスムージーを作ってみよう!

こちらはグリーンが入っていないデザートスムージーを重ねた、スムージーのパフェです。それぞれの層がデザートに近いリッチな味わいとテクスチャーの層でできています。

甘いものがやめられない人は、ぜひこのスムージーのパフェを作ってみましょう。他のスイーツがいらなくなるくらい、簡単で美味しいくできあがります。(画像は3層ですが、今回はブラウンとピンクの2層の作り方を習得しましょう。)

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材料(作りやすい分量:約2人分)

  • バナナ・・・2本
  • RAWカカオパウダー・・・大さじ2
  • イチゴ・・・15粒〜20粒
  • 浸水させた生カシューナッツ(マカダミアでも可)・・・一握り

作り方

  • チョコレートの層を作る。よく熟れたバナナとローカカオパウダーをミキシングしてグラスに注ぎ、表面を平らにならす。
    ※カカオパウダーの量を加減することで、ミルクチョコレートのような甘いものからビターまで、好みのチョコレート味に調整ができる。お子様た食べる場合には、カカオの量を少なめに、ビターが好きな方はたっぷり使用するとよい。
  • 次の層に色が混じらないようにミキサーを一度きれいに洗う。
  • ピンクの層を作る。最初にイチゴだけを撹拌してジュース状にする。浸水させたカシューナッツを加え、なめらかになるまでよく撹拌する。味見をして、イチゴやカシューの量を加減する。あまりカシューナッツが多くなり過ぎないようが、フレッシュなイチゴの味を楽しめる。
  • 層を重ねる。水溶性食物繊維が多いチョコバナナの層は上の層と混ざりにくいが、できるだけ低い位置からそっと流し込む。
  • 表面を飾り付けする。お好きなフルーツのトッピングで表面を飾り付けする。(※トッピングのアイデアも参考にしながら、オリジナルのトッピングデザインを見つけて行くとよい。)

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一般的に市販されているピュアカカオでもバナナチョコレートの層は作れますが、せっかくの美スムージーですので、食材にはとことんこだわってみるのもおすすめです。

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おもてなしのシーンや食べてくれる人の好みに合わせて、いろんなレイヤースムージーを楽しんでみましょう!