スムージーを取り入れ習慣にしていく際、必ず覚えておく必要があるキーワードがあります。それが好転反応です。
好転反応とは
大掃除を始めると、今まで隠れていたもの、しまっていたものが大量に見える場所に出てきて、掃除を始める前より一時的に散らかって見えたり、大変な状態になることがよくあります。
好転反応はそれとよく似ています。スムージーを取り入れ始めると、体内に溜まっていた老廃物などが排泄され、デトックスが体内で起こり始めます。それにより様々な反応や症状が出る場合があり、この反応が好転反応と言われます。
好転反応による症状は人それぞれで、様々なものがあります。
好転反応で見られる症状の一例
- 鼻水
- 咳、たん
- 下痢、軟便
- 便秘
- 吐き気
- 眠気やだるさ
- 頭痛
- 吹き出物
- 体臭の変化
- 熱・・・など
スムージーを取り入れ始めてから好転反応が症状としてあらわれるまでの期間や、症状の程度、症状が続く期間などは様々で、好転反応による症状の重さは、それまでの生活で蓄積してきた毒素の量により異なります。また、スムージーを取り入れても、あまり好転反応が現れない場合もあります。
好転反応はデトックスの祝福 薬で症状を抑えないことがポイント!
好転反応の症状は一見すると風邪などの症状と似ているため、スムージーを摂取し始めてせっかくデトックスが始まっても、「自分の体には合っていないんだ」と判断してスムージーの摂取を中断してしまう人がいます。しかし、これはとてももったいないことです。
好転反応はデトックス効果が出始めた事による反応なので、薬などで症状を抑えることはせずに、水分と野菜、果物やスムージーなどをたっぷり取るようにして、様子をみながらデトックスを促進させてください。あまりにも症状が重い場合には、摂取量をすこし減らしてみましょう。
好転反応には個人差がありますが、3日目くらいがピークの方が多いようです。また1〜3ヶ月続くこともありますが、症状は次第に落ち着いてきます。反応の出方としては、スムージーの摂取量が多いほど、症状が強くでることがありますので、体調をみながら摂取量を調整してください。
風邪の症状はデトックスのサイン
すこし話はそれますが、風邪によるくしゃみや鼻水、熱、咳などの症状は、体内のウイルスや不要物などを外に排泄しようとする大切な働きがあります。この症状を薬などで抑えてしまうと、体外に排泄できなくなり、結局は治りが遅くなったり不調が残ったりします。
体は自分で健康な状態に回復するための力を備えています。不用意に薬などの化学物質を体内にいれたりすることなく、自然に毒素を体外に排泄していけるのが理想です。

妊娠中のスムージーの取り入れ方の注意点
これまでデトックスなどをした経験がない場合、妊娠している状態で初めてスムージーと取り入れる際は少し注意が必要です。デトックス効果が高すぎると、デトックスされてきたものが胎盤やへその緒を通して、胎児に影響する可能性があります。
妊娠中の方は初めて取り入れる場合は、少ない摂取量から始めるのがおすすめです。もし妊娠前からスムージーを取り入れていた場合は、急激なデトックス反応が起こる可能性は低いため、体調をみながらそのままスムージーの摂取を継続することも可能です。
便秘にならないための食物繊維やクロロフィル、貧血を防ぐ造血ビタミンの葉酸など、スムージーには妊娠中の体に必要な栄養がたっぷり含まれています。また食欲がなくても食しやすいのも魅力です。摂取量のポイントをしっかり押さえて、自分の体の声を聞きながら取り入れていくようにしましょう。
どうしても症状が収まらず、スムージーの継続が困難な場合には
好転反応だと思われる症状が出た時には、自分の体としっかり向き合いましょう。
どうしても症状がつらい場合や、いつまでも体調が回復していかない場合、何か特定の食品に対するアレルギー反応の場合があります。その場合は、一度お医者様に相談されるか、アレルギーテストを行い、反応の出る食品を避けることをおすすめします。
一番大切なのは、自分と向き合うこと
大切なことは、やはり自分の体と向き合い、体の声に耳を傾けることです。好転反応なのか、それ以外の何かのサインなのか、どんな点が改善されてきているのかなど、記録をつけながら取り入れていくと、自分の体を把握しやすくなります。
好転反応はデトックスの祝福です。今まで溜まっていたものが一気に表面に出てきますが、これをしっかり出し切り乗り越えると、今までには体験できなかった爽快感や、良好な状態が得られる方が多いので、それを楽しみに続けてみてください。
Lesson5-3 まとめ
- デトックスが始まると、今まで体内に溜まっていたものが一度に表面に出てくる「好転反応」がみられる場合がある。
- 体が本来の排泄力を取り戻している証拠なので、薬などで症状を抑えないことが大切。
- 妊娠中のスムージーの取り入れ方は摂取量がポイントである。
- スムージーを取り入れる場合には、体と向き合いながら、記録をつけて変化を観察すると自分の体が把握しやすい。好転反応の症状が重すぎる場合は、アレルギーの可能性も考慮してお医者様に見てもらうことも考える。


