人間の理想的な体温は36.5〜37度といわれますが、今女性の低体温が問題になっています。低体温は冷え性とは別物です。病名ではなく、一般的に平熱が36度以下の体温のことをさしますが、平熱が35度台だと様々な体の不調が起こってきます。
低体温によって起こる様々なデメリット
- 基礎が代謝量が低く、太りやすい
- 病気にかかりやすい
- 酵素が活発に働かない
- 細胞の働きが悪くなり,老けも早く進む
- 疲れやすくなる
- 肩こりがひどくなる
- PMSや不妊の原因にもなる
酵素は37〜39度でもっとも活発に働くと言われています。そして、体温が低くなるとうまく働くことができません。酵素の大切さは今までしっかり学んできたので、酵素の働きが鈍くなると様々な不調が出るのは想像しやすいかと思います。
また血行が悪くなるため、肩こりもひどくなりがちで疲れやすく、低体温や血行不良状態が続くと、卵胞刺激ホルモンが分泌されにくくなり月経不順や卵巣の機能低下など排卵障害を引き起こします。
また排卵を促進するホルモンの伝達が伝わらず、排卵が起こりにくくなってしまう場合もあります。生殖機能のある下半身はとくに冷えやすいため、体温が下がると子宮内膜症や子宮筋腫、不妊症などの原因にも繋がっていきます。
低体温の原因は生活習慣
低体温の原因は、ホルモンによる場合もありますが、明らかな病的原因がない場合、ほとんどは生活習慣によるものです。痩せすぎ・運動不足・薄着・バランスの悪い食事・身体を冷やす食べ物のとりすぎ・喫煙・シャワーのみの入浴・夏場の冷房のあたりすぎなど、日常生活の中で身体を冷やしたり血行を悪くしたりする習慣を繰り返していると低体温に繋がっていきます。
季節はずれの野菜や果物の摂取(冬にトマトやキュウリの生食、寒くなってきた秋にスイカを大量に食べるなど)や、食べ合わせでも体は冷えてしまいます。夏の果物や野菜は体を冷やす効果があり、逆に冬のものは温める働きがあるため、食事に旬のものを取り入れることも大切です。また体を冷やさない食べ合わせとして体を温めるスパイスの活用も効果的です。
低体温改善のために
低体温の改善にはいろいろな方法があります。シャワーではなくお風呂につかる、締め付けのきつい服は着ない、冷たいものや甘いものを控える(白砂糖は体を冷やします)、食べ物を代謝させ熱を生み出すために亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルやビタミンB1・B2などのビタミンを積極的に摂取する事もおすすめです。
体温を1℃上げると、平均的な体型の女性で代謝は10%〜15%アップしますが、これは1年に換算すると、体重7〜8㌔分の変化となります。
体温を上げて、病気になりにくく、かつ「努力せずともスリムな体」を手に入れましょう。
